女王の名を冠する交響曲

2017/04/10
女王の名を冠する交響曲
雑学 楽曲

マリア・テレジア



交響曲の父』で紹介したハイドン
104曲以上もの交響曲を作曲しており、その交響曲にまつわるエピソードがそのまま通り名となっていることも多々あります。
これまでにも、『暇乞いのために作曲された交響曲』『驚愕の交響曲』『奇蹟の交響曲』を紹介してきました。

本日は女王マリア・テレジアの名が冠された交響曲を紹介します。
その美声から少年時代は聖歌隊で高音パートを担当していたハイドン
その歌声を聴いた時の女王マリア・テレジアからも賞賛されたというエピソードが残っています。

しかしその高く澄んだ美声には時を刻む悪魔が住んでいます。
今か今かと待ち受ける悪魔の存在に気付いた時には既に遅く、その針が0の数字を指した瞬間に美しい声は悪魔によって奪われてしまいます。

声変わりと言ってしまえばそれまでですが、ハイドンのように何のつてもなく、その声だけを頼りに音楽の世界の淵にしがみついていたものには悪魔の仕業と言っても過言ではないでしょう。
事実、聖歌隊を首になった後のハイドンは10年もの間、フリーの音楽家として苦渋の時を過ごします。
しかし腐らずに音楽の道を歩み続けたハイドンはご存知の通り、エステルハージ家の宮廷楽長という地位まで登りつめ今に名を残す音楽家となっています。

そんなハイドンが宮廷楽長を務めるエステルハージ家を女王マリア・テレジアが訪問します。
その歓迎行事で演奏された曲がハイドンの交響曲第48番でした。
以降この作品はマリア・テレジアの歓迎行事で演奏された作品『マリア・テレジア』として知られるようになりました。

余談ですが、このマリア・テレジアの娘がフランスのルイ16世に嫁いだ、かの有名なマリー・アントワネットです。
6歳のモーツァルトが演奏旅行の中でマリア・テレジアの御前演奏をした際に、その場にいたマリー・アントワネットに「僕のお嫁さんにしてあげる。」とプロポーズをしたのは有名な話ですよね。

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