死の舞踏

2017/01/09
死の舞踏
雑学 楽曲

不気味な交響詩



モーツァルトの再来とまで謳われたカミーユ・サン=サーンス
出生してすぐに父親が急逝したことから、母親とその叔母シャルロットに育てられることとなりました。

シャルロットがピアニストであったことから、その手ほどきを受けると天賦の才が一気にその芽を伸ばし、2歳でピアノ演奏、3歳で作曲をするまでになりました。
そして弱冠10歳にしてピアニストデビューしモーツァルトベートーヴェンのピアノ協奏曲を演奏すると大喝采を浴びます。
神童サン=サーンス誕生の瞬間です。

今回はそんなサン=サーンスが作曲した交響詩『死の舞踏』を紹介します。
フランスの詩人アンリ・カザリスの『死の舞踏』にインスピレーションを受けたサン=サーンス

12時を告げる鐘がなると死神が登場し、舞踏の調べをヴァイオリンで奏でる。
闇から現れた骸骨たちがカチャカチャと音を立てながら、死神のヴァイオリンに合わせて不気味な舞を踊る。
夜明けを告げる雄鶏のけたたましい鳴き声が聞こえると音はパタリと止み、銘銘が押し合い圧し合い逃げていく。

この不気味な詩を音楽で忠実に再現します。

まずはハープがD音を12回鳴らし12時の訪れを知らせます。
ヴァイオリンが死神らしい半音階の不協和音を鳴らすと、フルートと弦楽器が骸骨の踊るワルツを奏でます。
そしてシロフォンという当時クラシック音楽ではほとんど使われることのなかった楽器で骸骨の骨が触れ合う音を表現すると、舞踏はクライマックスに向かってそのテンションを上げていきます。
朝を告げるオーボエの鳴き声が響き渡ると、銘銘は静かに墓場へと帰っていきます。

初演時はその不気味さから好評を得られませんでしたが、徐々に人気を博していき、現在の好評に至っています。
皆様も死神のワルツで踊ってみませんか?

関連記事

2016/07/04
世界初のヒーリングミュージック?
雑学
楽曲

2015/12/02
日本の音楽の街とは
雑学

2016/07/05
水上の音楽は王への謝罪のために作曲された?
雑学
楽曲

2015/11/26
モーツァルトのレクイエムに眠る逸話
雑学
楽曲

人気の記事
1位. 平均律と純正律の響きの違い

2位. 木管楽器と金管楽器の違いとは?

3位. 魔王の作曲者はシューベルトではない?

4位. ブラームス派 VS ワーグナー派

5位. 不協和音の定義とは?

6位. バラードとは?

7位. ベートーヴェンの難聴の原因

8位. エリック・サティという突然変異

9位. ワーグナーの婚礼の合唱は縁起が悪い?

10位. 非業の死を遂げた作曲家

11位. モーツァルトのレクイエムに眠る逸話

12位. モーツァルトは下品なのか?

13位. ハレルヤコーラスでは起立するべき?

14位. エリーゼのためにのエリーゼって誰?

15位. チャイコフスキーの突然死の謎

16位. メンデルスゾーンの功績

17位. 交響詩とは?

18位. 印象主義音楽に影響を与えたグリーグ

19位. ソナタ形式とは?

20位. シューベルトの幻の交響曲の正体を暴く