奇蹟の交響曲
ロンドン王立劇場の奇蹟

『交響曲の父』ことハイドン。
これまでも『暇乞いのために作曲された交響曲』で交響曲第45番『告別』を『驚愕の交響曲』で交響曲第94番『驚愕』を紹介してきました。
今回は『奇蹟』というハイドンの交響曲を紹介します。
ロンドンの王立劇場で行われたコンサートにおいて、ハイドンの交響曲が初演され、ハイドン本人が姿を現します。
聴衆は一目ハイドンの姿を拝もうとステージに押し掛けました。
その時です。
ステージに押し掛けたことでぽっかりと空席となっていた客席中央部に、天井の巨大なシャンデリアが落下したのです。
もしハイドンがその姿を現していなかったら、そこに聴衆が押し掛けていなかったら、人命に関わる大惨事になっていたことでしょう。
以降この交響曲は『奇蹟』と呼ばれるようになりました。
さて、この交響曲は交響曲第何番なのでしょう。
現在『奇蹟』と呼ばれている交響曲は交響曲第96番です。
しかしこのシャンデリアが落ちてきたエピソードは交響曲第102番初演の時のものだということが、現代の研究で明らかになっています。
伝言ゲームのように話が伝わるにつれて、いつの間にか交響曲第102番のエピソードが交響曲第96番のエピソードという風にすり替わってしまったのでしょう。
悲しいかな交響曲第96番は『奇蹟』と呼ばれる、しかし何の奇蹟も起こしていない作品となってしまったのです。
これまでも『暇乞いのために作曲された交響曲』で交響曲第45番『告別』を『驚愕の交響曲』で交響曲第94番『驚愕』を紹介してきました。
今回は『奇蹟』というハイドンの交響曲を紹介します。
ロンドンの王立劇場で行われたコンサートにおいて、ハイドンの交響曲が初演され、ハイドン本人が姿を現します。
聴衆は一目ハイドンの姿を拝もうとステージに押し掛けました。
その時です。
ステージに押し掛けたことでぽっかりと空席となっていた客席中央部に、天井の巨大なシャンデリアが落下したのです。
もしハイドンがその姿を現していなかったら、そこに聴衆が押し掛けていなかったら、人命に関わる大惨事になっていたことでしょう。
以降この交響曲は『奇蹟』と呼ばれるようになりました。
さて、この交響曲は交響曲第何番なのでしょう。
現在『奇蹟』と呼ばれている交響曲は交響曲第96番です。
しかしこのシャンデリアが落ちてきたエピソードは交響曲第102番初演の時のものだということが、現代の研究で明らかになっています。
伝言ゲームのように話が伝わるにつれて、いつの間にか交響曲第102番のエピソードが交響曲第96番のエピソードという風にすり替わってしまったのでしょう。
悲しいかな交響曲第96番は『奇蹟』と呼ばれる、しかし何の奇蹟も起こしていない作品となってしまったのです。
関連記事