音楽のギャンブル
ギャンブル好きと噂される作曲家と言えば

18世紀の終わりにある音楽を用いた遊びがヨーロッパで大流行しました。
サイコロを振って出た目を基に音楽を組み合わせていって、ひとつの作品を作るという誰でも作曲気分が楽しめる遊びです。
サイコロの目で作品が変わっていくというギャンブル性と、誰でも簡単に演奏できる難易度が受け、ヨーロッパ中で出版されました。
もちろん当時の作曲家たちもこのサイコロ遊びを出版しています。
18世紀後半に活躍し、こういう遊びが好きそうな作曲家と言えば、そうモーツァルトです。
生前に出版されることはありませんでしたが『音楽のサイコロ遊び』という作品を作曲し、死の翌年に出版されています。
この作品は16小節のメヌエットで、各小節に2から12の数字を割り当てられた11種類が用意されています。
そして2つのサイコロを振り、出た目の和を基に採用する小節を決定しそれを組み合わせてひとつの作品にするというものです。
これは『音楽を再発明した作曲家』で紹介したケージのチャンスオペレーションに近い形です。
完全に作曲者の主観を排除したものではなく、『音楽のサイコロ遊び』ではどのような組み合わせになっても音楽的な破綻はないように考えられていますが、偶然性の音楽という大きな括りの中には入る作品だと思います。
販売されている楽譜で今でも遊ぶことができますので、年始のカルタ遊びに飽きてきた頃にでもいかがでしょうか。
サイコロを振って出た目を基に音楽を組み合わせていって、ひとつの作品を作るという誰でも作曲気分が楽しめる遊びです。
サイコロの目で作品が変わっていくというギャンブル性と、誰でも簡単に演奏できる難易度が受け、ヨーロッパ中で出版されました。
もちろん当時の作曲家たちもこのサイコロ遊びを出版しています。
18世紀後半に活躍し、こういう遊びが好きそうな作曲家と言えば、そうモーツァルトです。
生前に出版されることはありませんでしたが『音楽のサイコロ遊び』という作品を作曲し、死の翌年に出版されています。
この作品は16小節のメヌエットで、各小節に2から12の数字を割り当てられた11種類が用意されています。
そして2つのサイコロを振り、出た目の和を基に採用する小節を決定しそれを組み合わせてひとつの作品にするというものです。
これは『音楽を再発明した作曲家』で紹介したケージのチャンスオペレーションに近い形です。
完全に作曲者の主観を排除したものではなく、『音楽のサイコロ遊び』ではどのような組み合わせになっても音楽的な破綻はないように考えられていますが、偶然性の音楽という大きな括りの中には入る作品だと思います。
販売されている楽譜で今でも遊ぶことができますので、年始のカルタ遊びに飽きてきた頃にでもいかがでしょうか。
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