ハイドンの人生最大の失敗

2016/12/06
ハイドンの人生最大の失敗
雑学

三大悪妻のひとり



交響曲の父』で紹介したハイドン
交響曲の形式を生み出し、ロンドンでも大成功を収めた偉大な作曲家です。
そんなハイドンをもってして"人生最大の失敗"と言わしめたのが妻マリア・アンナ・アロイジア・ケラーとの結婚でした。

少し話が変わりますが、ハイドンに限らずモーツァルトベートーヴェンなど白い巻き髪の髪型をしているのを肖像画などで見たことがあるかもしれません。
もちろんあれは地毛ではなくてかつらなのですが、当時はあのようなかつらをかぶることがおしゃれとされていました。
当然専用のかつら屋さんがあり、あれやこれやと試してみて気に入ったものを身に付けるといった具合です。

話を元に戻しましょう。
ハイドンはそんなかつら屋の娘テレーゼに恋をします。
しかしテレーゼは修道院に入り、修道女となってしまいます。
修道女となった以上、結婚することは当然出来ませんから、必然的にハイドンは失恋ということになってしまったのです。

大変に落ち込んだハイドンを見かねたテレーゼの父は、テレーゼの姉であるマリアを紹介します。
しかしこれは紹介という言葉は不適切で、実質は押し付けに近かったようです。
誤解を恐れずに言えば、ハイドンの落ち込みに便乗して出来の悪い娘を片付けてしまおうという感じですね。

では一体このマリア、どのような人物だったのでしょうか。
まずは無教養で夫の芸術に全く理解がなく、ハイドンの書いた楽譜を料理の包み紙代わりに使っていました。
夫が芸術家だろうが靴屋だろうがお金を運んできさえしてくれれば何でもいいというスタンスで、夫の作品が大喝采を浴びようとも私には関係がないと言っていたそうです。
それでいて大変なやきもち焼きで怒りっぽく、次から次へと借金を作ってきてしまうというおまけ付きです。

ハイドンはこのマリアに先立たれるまで、離婚することはありませんでしたが(不倫はしていました)、愛人には妻のことをかなり悪く言っていたようですし、『悪妻』という名のカノンも残しています。
繰り返される不幸な日常といった趣向なのか、カノンというところがおもしろいですよね。



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