ベートーヴェンの父

2016/11/12
ベートーヴェンの父
雑学 人物

難聴の原因?



作曲家の父子関係について『ウェーバーはモーツァルトの親戚だった?』と『天から音を連れてきた父』でウェーバーモーツァルトを紹介しましたが、同時代のベートーヴェンの父子関係はどのようなものだったのでしょうか。
まずはベートーヴェンの祖父、ベートーヴェンと同名のルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンまで遡ります。

ベルギー出身の祖父ルートヴィヒは、ボンにてクレメンス・アウグスト・フォン・バイエルンに仕え、宮廷楽長の座まで上り詰めます。
ベートーヴェンの父ヨハンも音楽的な素養を認められ声楽家として宮廷入りしますが、無類の酒好きであったため収入は途絶えがちになり、祖父ルートヴィヒからの援助で生計を立てているような状況でした。

祖父ルートヴィヒが亡くなると、いよいよ生活は困窮を極めます。
そんなある時ヨハンは息子であるベートーヴェンの、秘めた音楽的素質に気が付きます。
この素質が開花すれば、生活に困ることはなくなると目論んだヨハンは、虐待ともいえる程のスパルタ教育をベートーヴェンに課します。

ベートーヴェンの難聴の原因が父による幼少期の暴力が原因とする説が出るほどに、その教育は苛烈を極めたようです。
ベートーヴェンが稚拙な演奏をすると烈火の如く怒りだし、幼いベートーヴェンは音楽自体に嫌悪感を抱くようになってしまうほどでした。

それでもしごきにも似た音楽教育を耐え抜いたベートーヴェンは仕事を掛け持ちしながら家計を支え、アルコール依存症となってリタイヤしたヨハンに代わり家長の役割を全うします。
その後の活躍はご存知の通りですよね。

やり方はともかくとしてベートーヴェンの才能を見抜き、その才能の種をあるべき場所に蒔いたことが、今日でも色褪せることない功績となっていることは疑いようのない事実です。

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