ドビュッシーと日本

2016/10/22
ドビュッシーと日本
雑学 楽曲

ジャポニスム



印象主義音楽の旗頭、クロード・ドビュッシー

ドビュッシーが活躍した時代のフランスでは日本文化が広く入り込み、画家を中心にジャポニスムと言われる日本趣味が大流行していました。
モネやゴッホが着物や浮世絵を自身の作品に取り入れていたことは有名ですが、その流れが次第に音楽の分野へと流れていきます。

その流れを敏感に察知したのが前述のドビュッシー
自身も日本美術の愛好家であったドビュッシーは、書斎に浮世絵を飾っていた程でした。

ドビュッシーの作品でジャポニスムが感じられる作品として、交響詩『海』が挙げられます。
葛飾北斎の浮世絵、冨嶽三十六景「神奈川沖浪裏」からインスピレーションを得たドビュッシーは、想像の海を自身の中に広げていき、それを作品にまで昇華させたのです。
そして楽譜の表紙にはそのまま冨嶽三十六景「神奈川沖浪裏」が使用されました。

またドビュッシーは古典オペラの様に全ての感情が美しいメロディとなって混ざり合うのは不自然だと言っています。
余計な展開や無駄な装飾を削ぎ落として常に簡潔であることを美徳としていました。

それはまさに日本的な様式美であり、ドビュッシーの美意識と日本的な美意識は非常に相性が良かったのだといえるでしょう。

邪推ですがドビュッシーは非常に内向的な性格で知られており、そういう所もある意味日本的と言えるのかもしれませんね。

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