驚愕の交響曲

2016/09/17
驚愕の交響曲
雑学 楽曲

交響曲第94番



交響曲の父』で紹介したハイドンの交響曲に『驚愕』と呼ばれる交響曲があります。
これはハイドンが名付けたタイトルではなく、この交響曲を聴いた聴衆がそう呼ぶようになったものです。
一体なぜ『驚愕』と呼ばれるようになったのでしょうか。

エステルハージ家の宮廷楽長の職を追われたハイドンはウィーンを離れロンドンに渡ります。
音楽の都ウィーンに比べて当時のロンドンではまだまだ音楽を聴く土壌ができているとは言い難い状況でした。
演奏中にお喋りをしたり、居眠りをするというのは当たり前の光景。

そこでハイドンは一計を案じます。
新作の交響曲第94番の第2楽章。
主題をピアニッシモ、つまり限りなく小さく弱い音で反復します。
ロンドンの聴衆は例のごとくうつらうつら。

すると突然、全楽器がフォルテッシモで最大音量を鳴らし、ティンパニーは力の限りに太鼓を打ちつけます。
静かな主題の反復を聴いていた聴衆は驚きのあまりに飛び起きました。
それ以降ハイドンの交響曲第94番は『驚愕』という名で知られるようになりました。

関連記事

2016/07/04
世界初のヒーリングミュージック?
雑学
楽曲

2016/06/29
バッハの華麗なる一族
雑学
人物

2016/11/22
祖父の理想と歴史の重圧
雑学
楽曲

2016/04/14
呪いに取り憑かれた作曲家
雑学
人物

人気の記事
1位. 平均律と純正律の響きの違い

2位. 木管楽器と金管楽器の違いとは?

3位. 不協和音の定義とは?

4位. ブラームス派 VS ワーグナー派

5位. 魔王の作曲者はシューベルトではない?

6位. ベートーヴェンの難聴の原因

7位. バラードとは?

8位. モーツァルトは下品なのか?

9位. ワーグナーの婚礼の合唱は縁起が悪い?

10位. エリーゼのためにのエリーゼって誰?

11位. エリック・サティという突然変異

12位. 非業の死を遂げた作曲家

13位. ハレルヤコーラスでは起立するべき?

14位. モーツァルトのレクイエムに眠る逸話

15位. メンデルスゾーンの功績

16位. チャイコフスキーの突然死の謎

17位. 交響詩とは?

18位. ソナタ形式とは?

19位. クラシック音楽に目覚めたきっかけ

20位. 印象主義音楽に影響を与えたグリーグ