食の道へ転身した作曲家

2016/09/07
食の道へ転身した作曲家
雑学

ジョアキーノ・ロッシーニ



牛フィレ肉のロッシーニ風という料理を聞いたことがある方も多いかと思います。
牛フィレ肉にフォアグラとトリュフを付け合せた料理で、トゥルヌド・ロッシーニと呼ばれます。
このロッシーニ風、つまりフォアグラとトリュフを付け合せる料理を考案したのが『セビリアの理髪師』で紹介したジョアキーノ・ロッシーニです。

この『セビリアの理髪師』や『ウィリアム・テル』などのオペラで有名なロッシーニでしたが、ロッシーニは大衆に人気があっただけでなく、ベートーヴェンベルリオーズショパンワーグナーなど錚々たる音楽家にも賛辞を受ける程の人気作曲家で、イタリア・オペラの頂点に君臨する存在でした。

しかし37歳という若さであっさりと音楽の道から引退します。
以降は美食の道を突き進むようになり、パスタ料理の真価をフランスに広めるなど食の道でも活躍しました。
そんな音楽家と美食家のどちらのDNAも持ったロッシーニは、お気に入りだったトリュフを『きのこのモーツァルト』と呼んだり、自身のピアノ曲として『ロマンティックなひき肉料理』という作品を発表したりと独自の感性を磨いていったようです。

また前述のトゥルヌド・ロッシーニのトゥルヌドという言葉は長らく語源が不明でした。
現在語られている逸話としては、この新しい肉料理を思いついたロッシーニが料理人に指示を出してその手順をじっと見守っていたところ、「集中できません。」と料理人からクレームが出ます。
「だったら君が私に背を向ければいい。」と言ったロッシーニの"背を向けろ"、フランス語で"トゥルヌ・ル・ド"が語源ではないかと言われています。

美食と音楽。
どちらも現代では比較的安価に楽しめますから、良い時代になりましたよね。

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