愛の喜びが結婚式に向かない驚きの理由

2016/05/18
愛の喜びが結婚式に向かない驚きの理由
雑学

愛の喜びは・・・



ジャン・ポール・マルティーニ作曲の歌曲、『愛の喜び』はその甘いメロディとブライダルに相応しいタイトルから、日本でも結婚式の定番曲としてよく用いられますので、耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
ジャン・ポール・マルティーニはドイツ出身のフランスで活躍した作曲家で、ちょうど今年が没後200年となります。

『愛の喜び』は前述の通り結婚式の定番曲として知られているだけでなく、エルヴィス・プレスリーの大ヒット曲『Can't Help Falling In Love』が『愛の喜び』のメロディを元に作られていることでも有名です。
『Can't Help Falling In Love』は愛する人への想いを歌い上げた至極のバラードですが、ではなぜその元となった『愛の喜び』が結婚式には向かないのでしょうか。

この『愛の喜び』はジャン・ピエール・クラリスの詩にマルティーニが曲を付けたものですが、この詩の内容が問題なのです。
『愛の喜び』というタイトルから連想されるのは、愛することの喜び、愛されることの喜び、愛という存在そのものに対する暖かな想い、人によっては神様への賛美と言うかもしれません。
しかし愛の喜びは・・・から始まるこの詩は残念ながらそのような展開を迎えません。

では初めの1行目を見てましょう。

「愛の喜びは はかなくも消えて」

いかがでしょうか。
ブライダル感もはかなく消えてしまいましたね。
これ以上は蛇足という気もしますが以下に詩の全文を掲載します。

愛の喜びは はかなくも消えて
愛の苦しみ 心深く残る
あなたは 私の思い見捨て
新たな愛に 身をゆだねた
この小川が 遠い海へと
野を越え 流れ続けるように
私の愛も
溢れ続くでしょう、と
この岸辺で
あなたは言ったのに

以上、「愛の喜びは」(2013年4月17日 (水) 01:20 UTCの版)『ウィキペディア日本語版』。

同じタイトルでフリッツ・クライスラーの『愛の喜び』も結婚式の定番ソングですが、こちらは文字通りの意味ですので安心して採用して下さい。

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