クラシック音楽のフジロック??

2016/03/11
クラシック音楽のフジロック??
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ボーマルシェ



モーツァルトのオペラで有名なフィガロの結婚という作品があります。
この作品はモーツァルトと同時代を生きた作家、フランスのボーマルシェによって書かれた作品です。
ボーマルシェはセビリアの理髪師フィガロの結婚、罪ある母のフィガロ三部作の作者としても有名ですが、とても多くの顔を持つ人物だったようです。

初めに就いた仕事は父の跡を継いで時計職人。
21歳の時に世界で初めて時計の速度調節装置の開発に成功し、正確な時を刻む時計を作り出すと、時の国王ルイ15世への謁見を許され、ヴェルサイユ宮殿の御用達時計職人となります。
時計職人としてヴェルサイユ宮殿で人脈を構築しながら文学と音楽に傾倒し、その後ルイ15世の王姫達の音楽教師となります。
王姫達からの絶大な信頼を得たボーマルシェはその信頼を武器に多くの資産家と繋がっていき、正式に貴族として認められる為に国王秘書官という肩書きを購入します。

絵に描いたようなサクセスストーリーですがここから波乱万丈の人生が幕を開けます。
多くの裁判を抱え、トラブルで何度も牢獄にぶち込まれたり、信頼回復の為に国王のスパイとしてイギリスに渡ったり、アメリカの独立戦争に加担したりと、まるで映画のような話になっていきます。
その名声の高まりと共に多くのトラブルを抱えたボーマルシェですが、裁判に当たって民衆の声を味方につけようと、トラブルの内容を面白おかしく(もちろん自分の主張の正しさを訴えながら)本にしていきます。
これが大人気となり次々と著作を発表する中で、フィガロの結婚などの劇文学を書くようになります。

フィガロの結婚は庶民であるフィガロの婚約者に横恋慕した伯爵がフィガロにしてやられるという、当時の貴族が絶対だった時代ではあり得ないようなストーリーです。
実際ボーマルシェと面識のあったルイ16世は、人気のあったこの作品を取り寄せて朗読させるも、内容を聞いて上演を禁止します。
その後のボーマルシェの躍起とも言える活動によって最終的にはルイ16世から上演許可を取り付けますが、このフィガロの結婚の上演が5年後に起きるフランス革命の起爆剤となったと言われています。

ラ・フォル・ジュルネ



ボーマルシェの書いた劇文学、フィガロの結婚ですが、正式名称は『熱狂の日、あるいはフィガロの結婚』といいます。
熱狂の日というのはラ・フォル・ジュルネという言葉の訳ですが、このラ・フォル・ジュルネというタイトルを冠したクラシック音楽の祭典があります。

フランスのナントで始まったクラシック音楽のイベントですが、当時も今も存在するクラシック音楽に対する障壁の高さを破壊してやろうと、当時の貴族社会を打ち砕いたフランス革命の起爆剤であるフィガロの結婚から名前を取ったそうです。

今では毎年日本でも開催されているのですが、まるでロックの祭典のフジロックの様に、複数日に渡って1日中色々な会場でクラシック音楽の演奏が行われています。

クラシック音楽の障壁の高さを破壊する、つまり今まであまりクラシック音楽に触れてこなかった人たちを主な対象としている為、鑑賞料金も非常に安価に設定されており、初めてのクラシックには非常にお勧めです。
今年は自然と音楽というテーマで5/3から5/5まで大手町・丸の内・有楽町エリアで開催されておりますので、興味のある方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

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