印象主義音楽に影響を与えたグリーグ

2016/01/16
印象主義音楽に影響を与えたグリーグ
人物 雑学

印象主義の始祖、ドビュッシー



印象主義の作曲家と言ってまず初めに名前があがるのが、クロード・ドビュッシーその人ではないでしょうか。
印象主義というとショパンのような繊細な顔立ちを思い浮かべそうですが、古典派のベートーヴェンを思わせるような厳格な顔立ちをしていますね。

それはいいとしまして、印象主義というのはロマン派のような感情の表現や物語を紡ぐ音楽ではなく、気分や雰囲気を喚起させるような音楽で、当時の画壇でもてはやされていた印象主義絵画より印象主義音楽と呼ばれるようになりました。
しかしドビュッシーはこの呼び方をよしとせず、象徴主義という呼び方を好んだようです。

そんな印象主義を切り開いたドビュッシーですが、どんなパイオニアにも影響を与えた人物はいるもので、その作曲家こそが本日取り上げるエドヴァルド・グリーグになります。

ノルウェーの国民的作曲家



ノルウェーに生まれたグリーグは、そのノルウェーの民族音楽から着想を得た曲を多数作曲しており、ロマン派の中でも民族主義と呼ばれる作曲家です。
ノルウェーの旧500クローネ紙幣の肖像画となっていたくらいですから、その人気の高さが伺えます。

日本ではピアノ協奏曲イ短調とペールギュントの第一組曲の「朝」が有名ですね。
ペールギュントは同郷ノルウェーの有名劇作家、ヘンリック・イプセンの戯曲「ペールギュント」の為に作曲されたもので、「朝」は日本の教科書に載っていたことから知名度の高い曲です。

ところで私たちは朝を朝、夜を夜と認識しますよね?
何を突然当たり前のことをと言われそうですが、グリーグの「朝」とドビュッシーの「月の光」をそれぞれ聴いてみて頂きたいのです。
どちらも音楽でしかあり得ないものですが、グリーグの「朝」はやはり朝で、ドビュッシーの「月の光」はやはり夜なのです。

ノルウェーの清廉な空気感さえも音楽で表現してしまうグリーグの音楽が、ドビュッシーをはじめとする印象主義と呼ばれる作曲家たちに少なからず影響を与えたのかもしれませんね。


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